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高専入試を深堀!特徴から対策方法まで一挙に解説します!

最近、e-春風塾の記事でもよく取り挙げている「高専」。「興味はあるけど難しそう…」「普通の高校の受験とどう違うの?」そんな悩みを抱えている生徒さんも、もしかしたらいるかもしれません。これまでもインタビューの中で少し触れてはきましたが…改めて、高専の受験事情や高専に受かるための対策について、この記事で深堀していこうと思います!

そもそも高専の入試は、高校入試とは別の枠組みとして設定されています。高専を受験したからといって、普通高校の受験資格を失うことはありません。

つまり!高専と普通の高校は併願が可能であるということ!

学校や年によって多少異なりますが、一般の高校の入試日程が3月初旬である一方、高専の入試は2月半ばに設定されていることが多いです。受験日程が被らなければ、どちらも受けることができます。

入試で使われる問題の内容も、もちろん普通の高校とは別。

高専には普通の高校と同様、「推薦入試」と「一般入試」があります。推薦入試は学校ごとに異なるため、受けたい学校の募集要項などをよく確認して対策する必要があります。一方、一般入試は全国共通のため、学校ごとに対策を変える必要はありません。今回は一般入試の対策について取り上げます。

さて、高専の入試対策はどのように行ったらよいのでしょうか。

春風塾の学生講師であり、今年の三月に高専を卒業した新見先生に、当時どのような対策をしたか聞いてみると…

新見先生「基本的には高校受験対策のテキストや、過去問を5年分、3~4周解いて勉強していました。特に数学はとびぬけて難しいので、さらに5年分くらい遡って、それも2周くらいしたかな。図形分野が苦手だったので、その単元に特化したワークとかにも取り組みました。自分はどこが苦手か、というのは考えて勉強していました」

とのこと。数学に関しては過去問を全部で10年分…!想像もつかないような問題量ですが、ほかの高専卒業生に聞いても、やはり「過去問を解く」というのは対策の基本のようです。

特に高専の数学は、とびぬけて難しいという特徴があります。どういうことかというと、ただ公式を覚えているだけでは解けない問題が多いです。どのような式を立てれば答えを導き出せるか、公式をどう使うか、という発想力や応用力が問われます。

つまり、「こういう問題はこういう手順で解きましょう」という解法を覚えるのではなく、「これをこう使ったらこういうことが言える」という、論理的な思考のプロセスそのものを自分で思いつく力が必要だということ。そしてその力を鍛えるためには、色々な問題に触れて解くことで、思考のパターンを知り、頭の中の引き出しを増やしていくことが重要なんです。

新見先生「とにかく解いたことのある問題を増やすしかないのかなと。色んな問題を解いて、どんな解法があるのか理解していくのが鍵になってくると思います」

かなり難しい印象を受けますが、そのくらい、高専にとって数学の実力は重要だということ。

学校によっては、数学に「傾斜配点」を行っているところもあります。「傾斜配点」とは、特定の科目の点数を1.5倍や2倍などにして計算する評価の仕組み。高専では主に数学・理科を対象に行われることが多いです。どの科目で傾斜配点が行われるか、またどのくらいの倍数が掛けられるかは高専ごとに異なるため、受験先の情報をしっかりと確認して、力を入れるべき科目を見極めてくださいね。

ちなみに、数学以外の科目はというと…。国語、社会、英語といった文系科目は比較的取り組みやすい問題が多いです。そもそも入試科目に含まれていない場合もあります。

とはいえ、油断は禁物。

新見先生「例えば英語だと、基礎的な数学の知識が求められることがあります。英語で書かれた文章から座標を導き出して、三平方の定理を使って距離を求める、みたいな。持っている知識をいかに使って解くか、という力が試されているなと感じました」

              「高専でしか見ないような問題はどの教科にもあると思います。ただ、高専の入試は全体的にレベルが高い代わりに、めちゃくちゃ難しい問題があるわけではないのが特徴です。その分基礎力は求められるので、まずはそこを固めるのが大事になってくるんじゃないかな」

英語の問題なのに、数学の知識を使うの!?と私もびっくりしましたが…正解を導くために必要な要素を考えながら、柔軟な思考を通して問題に取り組む力は、高専に入った後も求められるスキル。基礎力を固めたうえで、より体系的な知識を身に着けることが求められるということですね。

ここまで、高専の入試制度から、問題の特徴とその対策方法を一気に解説してきました。いかがだったでしょうか?
高専の入試はやはり特殊で、もちろんそれに対応した勉強が必要になります。しかし、そこで培った思考力やひらめき力は、高校の入試問題に取り組む上でも役立つこと間違いなし。普通高校との併願もできるので、挑戦してみて損はないはずです。進路選択の一つとして、考えてみてはいかがでしょうか。興味のある人は、ぜひ先生がたに相談してみてくださいね!

取材&記事制作 ゆずか記者(保坂柚花 九州大学文学部3年)

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