e-春風塾

運営者インタビュー べーやん先生 「プログラミングはパッション」

岡部蒼太(おかべ そうた)

 プロフィール

小中学生の頃からPCに熱中。ゲームの改造などを繰り返す。情報科を学ぶために情報科のある大島商船高専へ進学。コンピューター部の部長を務め、高専プロコンで入賞複数回。高専卒業後、筑波大学理工情報生命学術院へ進学、修了。地元山口での就職を経て、2024年2月に糸島へ。

ーほっしー先生の高校時代のコンピューター部の学友ということで、お誘いに応じて入社頂きました。高校時代をどう過ごされていたのか教えてください。

 僕とほっしーは山口県の高専出身で、共にコンピューター部の部活での親友です。高専なので普通の授業でプログラミングがあり、高校1年生の時にC言語を学びました。C言語とはPCの一番基礎、原理となる言語ですね。ただ授業で習うC言語は面白くなくて、面白さに気づくのは高校2年生でコンピューター部に入ってからです。入った翌年に高専プロコンと呼ばれるプログラミングコンテストに出場することになり、ほっしーと一緒に半年で作品を用意しました。翌年4年生の時も(注:高専は5年制)出場し、VRの中と実物の釣り竿が連動する釣りゲームを制作し、特別賞を受賞しました。

ープログラミングを始めて2〜3年でかなり目覚ましい形だなと感じるのですが、高専以前からプログラミングをやっていたのですか?

 正確にいうとプログラミングをやっていたわけではありませんが、パソコンをいじるのがかなり好きな中学生でした。男子あるあるだとは思いますが、幼稚園の頃からゲームをするほどのゲーム好きで、そんな僕を見て親戚のハイカラなおばちゃんの助言で、「これからの時代はパソコンをやれたほうがいいだろう」ということで、小学5年生の時にパソコンを買ってもらいました。当時はまだCPUがCore 2 Duoで OSも Windows Vistaの時代で、小学生のうちはまだGoogleに買収される前のYoutubeを見ていたり、ゲームをやっていたりと、遊び用にだけ使っていました。

 パソコンをより深く使い始めるきっかけとなったのは、中学生になって新しいゲーム機のPSP(プレイステーション・ポータブル)を買ったあとです。PCと接続できる、当時としては画期的なゲーム機です。パソコンに繋げられると知って早速USBケーブルを買いに行って、画像やら音楽やらをPSPに入れようとしました。しかし中学生にとってそんなに簡単ではなくて、ディレクトリがどうだとか、メディアドライブがどうだとかを一生懸命ネットで検索しながら悪戦苦闘しました。3日かけてやっとPSPに画像が入って、「やったー!」という達成感(笑)。自分で調べながらやったり、自分で挑戦、追求した経験が、のちのプログラミングのための土台になったとは思います。

ーその後、高校受験として進学先に高専を選んだり、筑波大学院に進学したりといった経緯について教えて下さい。

 パソコンが好きだという自覚は強くあったので、工業系高校に行こうとしていたのですが、中学の担任の先生から「高専もあるぞ」と教えて頂き、高専が選択肢に入った形です。高専は結局大学課程まで進んで7年間通いました。高専卒業時に、さらに勉強を重ねていきたいけど、このままだと応用的なことばかりで、理論的なこともやりたくなって、筑波大学が自分のやりたいテーマがあるし、ネームバリューもそこそこあるし、立地も程よく郊外にあっていいなと思って進学しました。大学院では医療用CTの画像再構成の研究に従事しました。

ーすみません、研究の話も興味深いですが難しそうなので詳細は今後聞かせてください(笑)春風塾で実際に子どもに教えてみて、どう感じていますか?

 一言で言うと、みんな「パッション」がすごいですね!生徒みんな来たくて来ている、みんな情熱があるので、教えていて楽しいです。僕も驚かされる解き方をしていたり、こちらも学びになります。ほっしーから、将来的にこういう子たちと一緒に開発したいと聞いていたのも納得です。実は、前職を退職後、こちらに来る以外に、母校の高専からも教師としてお誘いが来ていました。ただ、思い返してみると、学校は様々な子が来ていて、中にはモチベーションが低い子もいるので、そういう子に教えるのは楽しいのかなと疑問に思ったのです。やりたくてやっている子に教えるのがやはり楽しいですね。結局、プログラマーはパッションなんですよね。好きな人が一番強くなれる分野なので、その情熱がみんなあるのがいいですね。高専は、クラスの半分以上はプログラミング好きじゃないかなという感じだったので。よく論理的な思考力がどうこうと言われますが、プログラミングはまずはパッションです(笑)。プログラミングやっていると必ず嫌だなぁってところが出てくるのですが、実際の開発場面では自分で調べて挑戦する必要が必ず出てきます。授業だと答えがありますが、しかし開発する時には答えがないので、こうしたら出来そうかなと調べて、トライアンドエラーをして理想の状態に近付けていくことが必要なので。結局は精神論で申し訳ないですが、みんな、情熱的な人になりましょう!(笑)

ーありがとうございます!実際にシステム開発のスキルもあり、国立の大学院で研究にも従事していたべーやん先生からの貴重なメッセージでした。ありがとうございました!

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